第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
静かに視線が合わされる中で、瞳だけ狂気の色が浮かんで見えた。
ユーリは思わず視線を逸らした。
「……まぁ順応すぎるのもつまらねぇか。その態度が何時まで続くか見ものだな?」
ローは口元に笑みを浮かべると掴んでいた顎を離し、ユーリを立たせて近くの壁に押さえつけた。
そして邪魔な下着を取り払い片足を掴み上げると、ユーリの秘所へ指を伸ばした。
「…ひぁ!?…っ!」
長い指が貫きなれた蜜壺に潜り込んできて、思わずユーリは声をあげた。
「フェラしただけで濡らしてるのか?随分といやらしい身体になったもんだな」
耳元でそう囁かれると、ユーリは瞳を閉じて漏れる声を押し殺した。
ローは喘ぎを堪え忍ぶユーリに残忍な笑みを浮かべると、ナカを煽り立てるようにかき混ぜ、秘芽も同時に愛撫した。
「…ふ…っ…ぅ…」
強い快感にユーリは背をしならせるが、背後は壁なので押し付けるだけになった。
壁に背を預けてるだけなので不安定は体制に膝がガクガクと揺れている感じがした。
目の前のローに縋りつこうにも両手は拘束されいるので、できたとしても服を掴むくらいだろうか。
ローはユーリが躊躇がちに服を掴みバランスと取ろうとしているのが分かると、足でユーリの片足を固定した。
そして崩れそうになる身体に手を添えて支えると、追い打ちを掛けるように音を立てて奥を抉った。
「……あっ…んぁ…っ!」
激しい動きに耐えきれずユーリは思わず声を漏らした。
そしてローは漸く漏らした喘ぎ声に満足すると、ユーリに乱暴に口づけた。
やわらかく小さな舌は怯えたように逃げようとするが、そういう行動が相手を煽るとまだ分からないのだろうか。
ローは逃げる舌を激しく貪ると厭らしい音が辺りに響いた。