第5章 〈番外編〉わたしの背筋も凍ったぜ
「あっれぇ?どんな噂だったかなぁ?教えてくれないかなぁ?」
「……ぁ、その…えっと……」
物凄く意地悪だこの人!
怖い!!B組怖い!!
顔に熱が集まってきて、目の涙がもうすぐで零れてしまいそうだ。……早くここから出なきゃ!
「えぇ?きこえなぐぇ……。」
「!?」
彼はいきなり変な声をあげたかと思うと彼はばったり倒れてしまった。もう、どういうことなんだ…。B組怖すぎる。
「ごめんな、こいつ、ちょっと心がアレなんだ。怖がらせちゃったよね。こいつらちょっと叱っとくから!根はいい奴なんだ、許してやってくれない?」
なんだか……かっこいい人が助けてくれた…!!いい人だ……!この人、凄くいい人だ…!!
B組、怖くない……?
「…ありがとう、ありがとう……!!…助けていただいて、ありがとうございます!!」
ぱぁぁあ!!と嬉しくなりわたしは彼女に何度もお礼を言った。
その後は走ってA組のクラスまで行き、ギリギリセーフで遅刻は免れた。