第5章 〈番外編〉わたしの背筋も凍ったぜ
「はぁっ、はぁっ……。」
物凄く急いで準備をし、物凄く急いで学校に行ったら、それほど遅くない、でももうちょっとで予鈴。みたいな時間に着いた。
「……。ねむい……。」
なぜか今日は物凄く眠くて、頭も全然働かなかった。ふらふらと廊下を歩き、教室へ向かう。
寝坊はやっぱりだめだなぁ。……でも、まぁ間に合ったならいっか……。
ガラガラッ
教室の扉を開け、眠くてちゃんと開かない感じの目のまま自分の席に向かう。
少し、違和感を感じる。
あれ?なんで私の席にもう人が座ってるんだろう?なんか、知らない人がたくさんいるような?なんかちょっとざわついてるような?
……?
もしかして、寝ぼけてパラレルワールドの扉を開けちゃったのかなぁ?
「おうおうおうおう!!!A組の奴がなんの用だぁ!?」
「……!!?」