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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第4章 友達の資格




天哉くんが退いて強制的に向かい合う形になる。怖くて目をみれない。


私の想像が正しければこの次はきっと酷い言葉。


「みんな言ってるよ。コネで入ったクソアマだって。」
「っ!!」


頭の中が、真っ白になった。


「な、なんてこと言うんだよ!!」
「おい緑谷!手出しちゃダメだって!!」
「勝手なこと言わんで!!ひよこちゃんはコネで入ったんちゃうよ!!」


出久くんの怒った顔も、お茶子ちゃんの怒った声も、右から左へ流れていく。


「じゃあ聞くけど、あんたらこいつの転校の理由しってんの?個性使ってるところは?本気で戦ってるところは?見たことあんの?」
「そ、それは、知らんけど……。」


「ムカつくんだよ。受験もしないでこの学校入って、個性も教えない?随分と勝手だな。こっちは受験してるわけでさ。不公平だろ?のうのうとヒーロー科に在籍しやがって。お前にはヒーロー科にいる資格なんてねぇよ。除籍されればいいのにさ。」


一緒にいる、資格がない。天哉くんとも、お茶子ちゃんとも、つゆちゃんとも、ももちゃんとも、……出久くんとも。


この学校のヒーロー科に入りたかった人なんて何千何百といる。この学校にもここのヒーロー科から落ちた人だってたくさんいる。それなのに、私は…。


……ごめんなさい。私……そんな人たちの気持ちも知らずに…。

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