第4章 友達の資格
「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ。」
みんなが息を飲む。
「敵情視察?少なくとも俺は宣戦布告しにきたつもり。いくらヒーロー科とはいえ調子に乗ってっと足元ごっそりすくっちゃうぞっつー。」
「っ……。」
「安藤くん?本当に顔色が悪いぞ?」
「う…ううん?……なんでも……なんでも、ないよ……。」
額から冷や汗が垂れる。
「それと、そこのお前。」
「ひぁっ」
彼の声がいきなり私の方を向いた。体もこっちに向いてる。思わず彼の顔を見る。
「そう、眼帯のお前。安藤だっけ?お前、自分の噂が広まってるって知ってるか?」
「…私……?」