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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第35章 ZERO TO HERO




「先生っ!!こんなの!ほっ!どうですか!」
「…無駄ナ動キガ多イ…。」


たっと走り回って、先生の前でぴょんぴょん飛び跳ねる。

だんだんと迫った仮免試験に気合が入って、私はいろんなことを学んだ。


仮免試験に受かるために。
必殺技は、かっこいい、かつ強いものがいい。

なにか良い教材は無いかと探したところ、“少年マンガ”というとてもいい教材を見つけた。

マンガの中の登場人物達は、友情、努力、勝利の名の元、日々切磋琢磨し強くなっていく。

最初は必殺技のために読んでいたが、なんだか普通にハマってしまって。

こんなふうになりたいななんて、そんな想いを抱えた。


そして、好きになってもらうために。
インターネットで調べたり、勝己くんに教えてもらったり、少女マンガを読んだり。

目を合わせる、とか。一緒のものを食べてみる、とか。たくさんお喋りする、とか。

…今までと同じな気がして、どうすればいいか分からなかったけど、それでもなんとか頑張った。


そんなふうに、なんとか2倍頑張って。

でも、やっぱり____



「安藤イクゾ!!ボーットスルナ!」
「はっはい!!」


親指を八重歯で噛み、血を垂らす。
そこまではもう慣れた。


垂らした血液は剣に変わり、グサリと地面に刺さる。

その大ぶりの剣を構えてそれから、先生へと振り上げる。


「えいっ!!遅いっ…ですっ!!」
「グッ!」


身体が簡単にふわりと浮き上がって、

足も腕も信じられないほど素早く動いて、

目は、先生の動きを明確に映し出す。


薙ぎ払い、振り下ろす

そうすれば必ず、
エクトプラズム先生は、消える


「消えたっ!!」
「一体ジャナイ!コッチダ!」
「っ!?」


はっと後ろを振り向けば、もう一度さっき消したのと同じ顔。


振り返った瞬間、


大ぶりの剣の硬質化が、解けた。

そうすればそれは飛沫に変わって

振りはらった飛沫は、ハリのように変化して


「ウグァ!!」


残らずそれは先生に刺さって、

先生は、また消えた。


「はぁっ、はぁっ……。」


また私の身体が、知らない動きをした。

怖くなって。



それから私の身体は勝手に膝をつき、

頭はクラクラとして、


意識は勝手にふつりと消えた。


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