• テキストサイズ

夢を叶える方法【ヒロアカ】

第33章 A world beginning with you




「「「おわったー!!」」」


みんなで一緒に腕を上げてわー!と喜んだ。

ふと外を見れば、空は薄ぼんやりと明るくなっている。


「みんな、本当にありがとう!もうあさだよ!寝なきゃ!」
「朝なのに寝るんか!」
「もう起きてよーよ!」
「徹夜だな。」

「わぁ、本当にごめ」
「それは禁句ー!」

ごめんを言おうとすると、三奈ちゃんに口をおさえられた。

「分かった?」

と三奈ちゃんが言うもんだから、私はこくんこくんと頷いた。


「じゃあお披露目だね!」

「ひよこちゃんのお部屋でーす!」


お茶子ちゃんがばーんと扉を開ける。


置いてあるものはいつもの私の部屋と同じ…のはず。

でも、ところどころ知らないものが置いてあったり、配置が違ってたり。


私の部屋じゃないみたいで。

みんなの色を感じるこの部屋を、私は眺めてすこし、惚けた。


「いい部屋!」
「あぁ。」

みんながワイワイと部屋に入って様々な声を上げていく。

「あれ、」


ふと、本棚の上に目が向かった。

そこには、花瓶が置いてあって。


花瓶には、お花がさしてあって。

その小さなピンク色のお花に、目を奪われた。


「わぁ、かわいい!誰ー?こんな気の利いた事を!」


「……轟…くん…なの?」

驚いて開いたままの目を彼に向けると、彼はいつもの涼しげな顔のまま口を開いた。


「あぁ。ちょっと外でとってきた。」


「いや轟いろいろやべぇ!」
「外てっ!!」
「イケメンやること違ぇ!」

目はまだ見開いたまんまで、驚きはどう頑張っても隠せない。

轟くんが?
嬉しいけど、なんで?


「安藤。」


頭がハテナで埋まってしまった私に、轟くんはすっと近づいて、

それから優しい言葉をくれた。




「変わんないものもある。だから安心していい。」





/ 728ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp