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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第26章 ヒーローの顔を見る。




「オッラァ!!コッラァ!!」


新幹線から降りた、緑谷、切島、轟、飯田、八百万は、それぞれ激安の王道で衣装を買い、変装をした。


緑谷と切島はチンピラ、轟はホストで、飯田はバーテン。八百万はキャバ嬢だ。



こんなのを爆豪が見たら、やっぱり笑うだろうか。

安藤はどんな顔をするんだろう。
俺達だって、分かるかな。


そんなことが頭にチラチラ浮かびながら、切島は緑谷に指導をした。チンピラっぽくする指導を。


「パイオツカイデーチャンネーイルヨー!!」


ガチガチな飯田にも、グッと親指を立て、自分の頬もバチンと殴る。


センチメンタルなこと考えている場合じゃねぇ。
絶対絶対、2人とも救けるんだ。


そう、切島が前を向いた時だった。



「お?雄英じゃん!!」


男の人の声が響き、思わず皆バッと振り向く。

その声は大きな液晶に向けられた言葉で、皆はそれに釘付けとなった。


雄英高校の、謝罪会見だった。


通っている高校がこんなにも責められているのは、誰だって気持ちのいいものではないだろう。


緑谷たちの顔は、その映像に、その音声に、こわばっていく。

なぜ、先生方を責めるのだ。


空気が淀んでいく。

辺りの空気が淀んでいく。




そんな時だった。


『えっ…えぇ、はいっ。速報が入ってまいりました!』




まずはその音声に、劇的な変化が訪れた。

ニュースキャスターの焦った声が響き、映像はスタジオのものへと変わる。


スタッフは慌てて走り回り、キャスターも慌てて紙を読む。


その声が耳に入ると、緑谷は目を見開いた。

轟のカツラがズレて、八百万は持っていたものを落とす。





『誘拐されていた雄英高校生徒が一名保護されました。繰り返します。誘拐されていた雄英高校、“男子”生徒が一名保護されました。』





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