第3章 希望の卵とぺんぺん草
ご飯は出久くんと飯田くん、そして
「麗日お茶子です!よろしくね!」
「お、お茶子ちゃん、はじめてまして、よろしくお願いします。あ、安藤ひよこです。」
「うん!」
と笑顔がとっても素敵なお茶子ちゃんと食べた。
「眼帯って不便やない?大丈夫?」
「う、ううん!もう慣れたから平気!」
初めて眼帯のこと心配された!
いつも、なんだ中二病か、とか、邪眼が解き放たれますよォ(笑)とかってバカにされてばっかなのに!なんて優しい人なんだ。
「いきなり雄英きて大変やよねぇ」
「う、うん。勉強、凄く大変。でも、みんな優しくて教えてくれたりして本当に…本当に嬉しいの!」
「安藤くん……。」
「なんか……ひよこちゃんってわかりやすいね!可愛い!」
「こう、嬉しいという気持ちがグワッと伝わってくるな。」
「!?」
初対面でもだだ漏れとは!いままでどんだけだだ漏れだったんだろう。顔が赤くなる。
「でもまぁ良いことやない?ひよこちゃんがめっちゃ良い子ってわかったし!」
「うん!ひよこちゃんは本当に良い子だよ!」
「そうか!良い子なのか!」
それを聞いて、赤くなった顔がもっともっと赤くなっていく。
「や……やめて…。褒められること、なれて…なくて……。」
「照れとる……かわいー!」
「やめてー!!」
楽しい。
初めて友達とご飯を食べた。
初めて友達と食べたご飯は、途轍もないご馳走を食べたみたいに美味しかった。