第3章 希望の卵とぺんぺん草
「今日は転入生の紹介がある。じゃあ、入ってこい。」
相澤先生から合図があり、目を瞑ったまま教室に入る。
「はぁ!?なんでっ、てめェが!!」
「ひよこちゃん!?」
「ひっ……!」
「お前ら知り合いかよ!」
前に立って目を見開くと、凄く個性的な感じの人たち、そして見覚えのある、出久くん、勝己くんがいた。驚いた顔をしている。
「あっ!あの!あ、あ、安藤、ひ、ひよこです!よ、よろ、よろしく、お願いします!!えっと、ほ、本日は、お、お日柄もよく、えっと、また、お、お足元の悪い中……えっと?」
「どっちだよ!」
「大丈夫かー?深呼吸しろー!」
混乱しすぎて何を言っているか自分でもわからなくなった。
「はい。終了。お前の席は、出席番号順で彼処な。」
「へっ?あっ、はい。」
先生が終わらせてくれた。恥ずかしい……。先生が指差した空いている席に座りに行く。
もう、いっそぺんぺん草にしてくれぇ……。