第3章 希望の卵とぺんぺん草
雄英高校、転校初日。
新しい制服に腕を通し、緊張した面持ちのまま学校へ向かう。
やっぱ、やめとけばよかったなぁ……!いやだってぇ。行かなきゃいけない感じだったじゃん!や、やっぱ、行きたくないよぉぉ。だって、出久くんも……勝己くんもいるんだよ!!あ、あいたく、ない……。
担任の先生は、なんか、ミイラ男だった。ちょっと怖いと思ったけど……。
「担任の相澤消太だ。よろしくね。」
「あい、ざ…わ…。」
お茶目なミイラ男だった。一流の学校はやっばり違うなぁ。
でも、
……あいざわ、さんか…。
「あ、安藤ひよこです。よ、よよ、よろしくお願い、します。」
「まぁあんま緊張すんなよ。気のいい奴ばっかだから。」
「はっ、はい。」
朝のSHRに紹介されるらしい。
なんて話せばいいのか、わからない。
こわいなぁ、なんて言えばいいのかなぁ
汗が出て手汗も出て、もう頭は大パニックだった。