第16章 合理的はなまる
背中に埋まってしまった2人は手も足も動かせない状態。
……まさに手も足も出ない状態。
「そ、そんなことも出来るんだ…!先生…強い…。」
「ダークシャドウならなんとか動けると思うけど…」
出久くんの言ったとおり、画面の先の常闇くんもダークシャドウくんにゲートに向かってもらう寸法のようだ。
しかし、当然の如く先生にそれを阻まれる。
「ダークシャドウくん頑張れ!」
画面の向こうで、ダークシャドウくんが頑張っている。
何度も何度も先生とぶつかって、何度も何度も立ち向かっていく。
ダークシャドウくん、すごくカッコイイ。
私の目は、ダークシャドウくんに釘付けだった。
そして一瞬目を離したスキに、
「あれ?先生の足……か、カフスがかかってる!!」
「クリアだ!!」
《蛙吹、常闇チーム。条件達成!》
2人のクリアが宣言されたのだった。