第16章 合理的はなまる
梅雨ちゃんと常闇くんは気持ちいいほどにバッタバッタと先生(の分身)をなぎ倒していった。
梅雨ちゃんはサポートすっごく上手だし、常闇くんとダークシャドウくんもやっぱり強い!
あっという間に2人は、ゴールのある、そして、恐らく先生ご本人がいるエリアに到達した。
「梅雨ちゃん常闇くん!すごいぞー!!いけー!!」
「盛り上がるのもわかるけど、もうちょっと静かにね。」
「あ……す、すみませんでした……。」
「まぁまぁ、落ち込まないでよひよこちゃん…!」
私もモニタールームの中で大喜び。
ぴょんぴょん跳ねて大きな声を出していたら先生に注意されてしまった。さっきまでの自分を省みてちょっぴり恥ずかしくなる。
しかし、私が下に向いていた目をモニターに戻した瞬間、
ご本人であろうエクトプラズム先生が、大きな大きな分身を出したのだ。
その大きさは、2人がいるそのエリアいっぱいくらい!!例えるならば…そう!鎌倉の大仏くらい!!
「っあ…!?」
「で…で……でっかい!!」
そしてその分身から繰り出される攻撃もたまらなく大きくて、煙で何も見えなくなる。
煙が晴れ、モニターに映った2人は、
おっきな先生の分身の、背中に埋まってしまっていた。