第13章 Always thinking unto them.
お昼ご飯を食べる時、お茶子ちゃんが言った。
「昨日なんかあったん?」
「…へ?」
凄く心配したような顔で覗き込まれて、驚きすぎて箸を落とした。
「あぁ、箸!箸!!」
「確かに安藤くん、今日は1段とおかしいな!」
「飯田くん…1段とって……。でも確かにひよこちゃんなんか変だよね。」
「なにかあったのか?」
「あ……」
言うべき、なのかな……。みんなには嘘つきたくないな。でも……
「な、何もない……。」
なんでだろう……。言えない……。
「うーん……ほんとーに?今日なんか変だよ?」
「う、うんっ……」
「……なにか悩みがあったらなんでも僕らに言ってよ?」
「おかしいのは確かだからな!風邪か?」
「うん……。ごめん…。」
「なんで謝るんだ?」
「…わかんない……。」
「本当におかしいぞ?」
何もないなんて嘘をついてしまった。
でも、ほかに考えられなくて、この気持ちをどう収めればいいのか、全然わかんなくて。