第13章 Always thinking unto them.
俺の席の周りにさっきの男ふたりが集まってくる。
「なんか、俺達に出来ることねぇ?」
「……大変だよな、好きな奴がいる奴に告白なんて。」
「いや、こーやってやって言ってくれなきゃ俺……ずっと告白できないまま後悔するとこだった。サンキュな!」
だから、俺は大丈夫。…大丈夫なんだ。
瀬呂は口を抑えながら、「な、なんていい奴…。漢……。イケメン…。」と感涙を流していた。
上鳴は俺の肩にぽんと手を置くと、
「いいか、何があっても俺たちは仲間だ。」
と神妙な顔で言った。
「おう!」
「何があっても明日、学校来いよ。」
「…お、おう!」
そう言うと俺たちは3人で硬い握手をしあった。
そして俺は、戦場へと向かったのだった。