第13章 Always thinking unto them.
「おい、切島……。本気か…?」
「ああ!男に二言はねぇ!」
「…まじ?」
「……おう、まじ!!思い立ったが吉日よ!」
「おぉっ!さっすが切島!男じゃーん!!」
「凄いね切島くん!カッコイイね!!」
俺が、今日告白すると言うと、男はビビり、女子は超ノリノリになった。
俺は立ち上がってバシンっと胸を叩いた。
そうやってカッコつけてはいたけれど、心の中はほとんど不安でいっぱいだった。外面だけでも胸を張っていないとやってられなかった。
本当は怖い。怖いなんていうとカッコ悪ぃけど、怖いものは怖いのだ。安藤と普通に接することができなくなるのが。
変わるのが、怖い。
少し腕が震えてきたのをかんじ、腕をバシンともう片方の腕で叩き、握った。
そんな心の中の不安を察したのか周りにいた奴らが俺の背中を叩いた。
「男だねー!!」
「おーえんしてるよー!!」
と。
そうだよな。変化を恐れててはなにも出来ない…って誰かも言ってた…ような気がする!!
しかし、そんな不安は無意識のうちに俺の心を占領していって……今日は、授業には全く身は入らなかった。
昼休みに爆豪と安藤のいざこざを解決したところ、この告白は、確実になったようで……。そのせいで現実味が増して、緊張も時が経つにつれ大きくなってきた。
「……。」
「おーい。切島大丈夫かー?」
上鳴が目の前で手をブンブン降る。
「ダメだこりゃ。」
「ダメじゃねぇよ。」
だめだ。全然全てが頭に入ってこない。緊張してるのか…。
頬をパチンと叩き、気合を入れる。漢気みせろ!俺!!今日言わんかったらいつ言う!!