第2章 プライド×劣等感
次の日、勝己くんは普通に元気に学校に来ていて、凄く安心した。機嫌は悪かったけど、まぁいつもの事だ。
でも、出久くんは……いつもと違う感じがした。
どうしてかはわからない。でもその日からずっと出久くんは忙しそうで、全然一緒に居られなくなって、私は一人でいることが多くなった。
「寂しいなぁ……。」
そうつぶやいて、ブルブルブルと首を振る。
「違う違う!出久くんは夢を叶える為に頑張ってるんだ!私も頑張らなきゃ!」
そう。授業中にブツブツとなにかを言っているのも聞いたし、いつもは真面目に受けている授業もウトウトしながら受けていたし。多分、超頑張ってるんだと思う。
応援しなきゃ。
私も頑張らなくちゃ。