第12章 友達と、友達のその先
私は、中間テストを受けておらず、雄英でのテストはこれで初めてになる。
いったいどんなテストなんだろうか。なんせここは偏差値70越えの高校。普通の高校で平均ちょっと下の私にとっては、恐怖しかなかった。
更に、実技試験もある。それもクリアしないと皆と林間合宿には行けない……。泣きそうだ。
「はぁ……。」
私がため息をついていると、出久くん達が来て心配してくれた。
「ひよこちゃんどうしたの?あぁ…そっか。雄英でテスト受けるの初めてだもんね。大丈夫だよ!」
「まぁいけんだろ。」
「うむ!!」
うひゃあ!頭いいボーイズがお戯れをなさってるよ!
確か、中間テストの順位……出久くんが4位、天哉くんが2位、轟くんが5位……。
「…ばか」
「むっ!安藤くん!馬鹿ではないと自負しているが!」
「むぐぐっ……!でも…ばーか!ばーか!」
特に意味もなく罵声をあげてしまった。だって……。
電気くんも三奈ちゃんも同じように困っているようで、ももちゃんは彼らに声をかけていた。
「お二人とも。私、座学ならお力添えできるかもしれません。」
「「ヤオモモーー!!」」
いいなぁ……私も参加したいなぁ……。友達と勉強会なんて……夢の夢だ……。
「お二人じゃないけど…ウチもいいかな。」
「わりィ俺も!」
「俺もいいかな」
さ、参加者が増えてる!?じ、じゃあ、私も…いいかな…!
「わ、私も!いいですか!?」
「皆さん……いいデストモ!!」
ももちゃんは、喜んで引き受けてくれた。
講堂を!とか、お紅茶を!とかとすっごく張り切ってくれた。全然わからなかったけど、ぷりぷりしていて可愛かったからいいや。