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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第9章 英雄の後ろ姿




「僕、こいつ何言ってんだろうってバカにしてたよ。でも、そいつさ、言ってたんだよ。悪いことをする事があっても、行い自体は悪くても、それには何か理由がある。だったらそれを、言い訳を聞かせて欲しいって……。凄いよな。それで、あいつ、どんな奴の心もひらいていって、心のケアまでして事件解決っていうのが話題になってさ。慕われて、親しまれて、みんな大好きだった、僕にとっては最高のヒーローだったよ。」


私が知っていた父は、家にいる時の父と、テレビで見る父だけで、現場での父のことは何一つ知らなかった。


ゆっくり目を伏せる。


初めて知った父のことは、やっぱり私の目指すもの、憧れるもので。どんどん胸が痛くなっていく。


「あっ、ごめん脱線したね。えっと、カインドネスはやっぱり、バリバリの戦闘タイプじゃなくて…最低限の戦闘で、敵に声をかけて話を聞いて、で、更生させるって感じだったなぁ。優しいんだよなぁ、あいつ」
「す、凄いですね……。」


かっこいい。心の底からそう思った。


「じゃあ、パトロールにでも行こうか。その後に訓練、見てあげるね。」
「あっ、最後に……。」
「ん?なんだい?」


「お……お父さんの、カインドネスの娘だから、指名を入れたんですか?」

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