第8章 〈番外編〉ヒヨコをプロデュース
「まずは洗濯物を畳む!今日は体操服あるからそれで特訓だ!」
「お、おっす!!」
次の日の昼休み、俺たちは教室で洗濯物を畳む特訓をした。
ネットで調べながら、こうしてこうして……と安藤に教えていく。教室でやっているのでなんかみんなに変な目で見られる。
「お、おい切島……。何やってんの?」
「洗濯物を畳む練習。安藤に教えてんの。」
「おっす!私教えて貰っているでやんす!」
「安藤どうした!?気合い入りすぎて語尾偉いことになってるぞ!」
「えー!なになに!楽しそー!!」
「私も混ぜてー!!」
と、芦戸と葉隠とが参加してきて、
……最終的にほとんどクラス全員でやっていた。ってか一番参加しなさそうな轟も参加していた。
なんて!?改めてすげぇなこのクラスの団結力!!
「ひひ……。楽しいね。ありがとう、切島くん。」
「ん!おう!」
安藤は、心から、本当に楽しそうに言った。
安藤が楽しそうならまあいいか!
ガラガラッ
「お前ら……何やってんだ?」
「洗濯物畳む練習でーっす!!」
「意外と楽しいねぇ。」
「なかなか勉強になるな……。」
相澤先生はというと、特に驚きもせず呆れ顔だった。
「はい授業やるぞー。」