第8章 〈番外編〉ヒヨコをプロデュース
咄嗟に口に出た言葉だったが、その言葉で安藤の顔がぱっと明るくなった。凄くわかりやすい。
そうだ、そうだよ!創っちゃえばいいんだ!!
「そうだよ!特訓だよ!苦手なものを得意にする特訓すればいいんだよ!」
「……!!」
安藤が目をキラキラと輝かせ、こちらを見ている。やっぱりこいつ、わっかりやすいな!子供か!
「うん、やる!そうする!!」
「おう!」
「あ、えっと……手伝って…くれ、ませんか?」
安藤は、申し訳なさそうに言う。さっきはキラキラした顔だったのに。こいつ、表情がコロコロと変わる。
そりゃあ、俺が言い出したことなんだから……
「もちろん!頑張ろうぜ!」
「おー!!」
そして俺と安藤は、物凄く急だけど、毎日放課後や昼休みを使って特訓をするようになった。