第7章 敗けて勝ってその後で
「というのも、先日話したプロヒーローからのドラフト指名に関係してくる。」
ドラフトって、甲子園みたい……!!カッコイイ!!
でも、私には関係無い、殿上人の話だなぁ。とぽーっと廊下を見る。
「で、その集計結果がこうだ。」
やっぱりちょっと気になってモニターを見てみる。
轟くん、勝己くん、と順番にでてくる。千とかすごいな!寝てる間になにがあったんだ!
なんて思って見ていると、瀬呂くんの名前の下に安藤の名前を見つけた。
1票、私に入っている。
へ?安藤?安藤、1……?
「……?な…ん…???」
「おめでとうひよこちゃん。でも、なんで指名はいったのかしら。悔しいわ。…大丈夫?口が空いてるわよ。」
「????」
なんで?同情票??
えっ、だって私、あれ?なんで?
「この結果を踏まえ、指名の有無に関係無く、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。」
職場、体験。私も?いいの?さっきから疑問がいっぱいで放心状態に陥る。