第7章 敗けて勝ってその後で
「おはよう」
「「「おはようございます」」」
「え、顔……?」
教室に入ってきてそう言った人は、ミイラの相澤先生ではなく、無精髭が生えていて、ちょっと目付きの悪い……あの人だ。もさもさの髪は相澤先生と同じだ。
「そうね、ひよこちゃん初めて見るのね相澤先生の顔。」
「…相澤…先生……!」
私が寝てる間に一体何があったんだろう。ミイラ男じゃないんだ。
「んなもんより、今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ。」
教室がちょっとざわついた。
特別?なんだろう、小テストかな?勉強したよ!大丈夫!!だと、思う……。
「コードネーム、ヒーロー名の考案だ。」
ざわざわっとみんなが喜んでる。みんなはすぐざわざわっとするんだ。シーンとしているよりずーっと楽しくて、私は好きだ。
相澤先生がカッと目を見開いてみんなを静める。
ヒーロー名って……。私も考えるのかな?私も?