第7章 敗けて勝ってその後で
振り替え休日は、疲れで少し起きるのが遅くなった。でも、今まで疎かになっていた家の手伝いに精を出した。うん、とても貢献できたと思う!
学校には、正直なところ……行きたくなかった。皆と合わせる顔がないし……恥ずかしい。
休んでしまおうかと思ったが、おばさんに強制的に家から追い出されたため、しぶしぶ学校へ行った。
おはよう!いやー、体育祭凄かったね!お疲れ様!見てないけど!
だめだめだめ!!こんなこと言えない!言えるわけない!!
はあ、なんて言おう……。おはよう…って言って…。
ぐるぐると考えていたらいつの間にか学校に着いてしまっていた。
教室の大きな大きな扉の前に立つと、体が自然と震えてきた。
頬をぱちんとたたく。
大丈夫!みんないい人だ……から。
意を決して扉を開けた。