• テキストサイズ

夢を叶える方法【ヒロアカ】

第7章 敗けて勝ってその後で




「し…つれいしました…。」


呆然としたまま救護室を後にする。


いろんな感情が溢れすぎて、もうなにも考えられなかった。


せめて誰にも会わないで帰りたかった。

だって、会ったら恥ずかしくて、どんな顔をすればいいのか分からなくて。


荷物を教室へ取りに行ったが、誰もいなくて、とても静かだった。


祭りが終わった後というのはいつも静かだ。


いつもなら寂しく感じて嫌だけど、今日はその静かさがありがたかった。


帰ろう。

でも……


どうするかも分からなくて、帰りたくないその道を、とぼとぼと進む。


家に帰ったらなんて言おう。ただいまって言って……それから……。


いつもは大好きなあの家に、今は、帰りたくないなんて。


歩いていると、誰かの気配を感じた。
ふっと前を向くと、


今いちばん会いたくない人、出久くんが前に居た。

/ 728ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp