第7章 敗けて勝ってその後で
大きな歓声が聞こえる。だれかとだれかがたたかってるの?そっか、体育祭…か。あれ、は、出久くん……?ボロボロだ。それと…たたかってるのは、だれ…?くるしそうだな…。あれ…?わたし
「ん……。うぅん。…わたし……?」
「起きたかい?おはよう。」
「おはよう…ございます…?」
気がつくと私はベッドに寝ていた。
「もう帰んなね、日が暮れるよ。」
「えっ、日が暮れる……。」
外を見ると確かに真っ赤な夕日が……。真っ赤な夕日……。
真っ赤な夕日!?
「えぇぇぇえ!!!私一日中寝てたんですか!?!?体育祭は!?どうなったんですか!?」
「もうとっくに終わってるよ。さぁかえんな。」
一日中、寝ていた!?体育祭…もう終わってる!?
ものすごい喪失感に襲われる。
うそ、そんな……!みんなの戦い見たかったのに。うそ……。
「そんな……。」
「疲れてたみたいだから……。寝るのも大事さね。」
私はただただ呆然としていた。
そういえば、彼は?紫色の…彼は……?