• テキストサイズ

【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】

第9章 J'adore





家康は呆れたような目で、こちらを見つめていたけれど。
しかし少し頬を赤らめ、目を逸らした。


「…別に、千花の態度で丸分かりだけど」


「そうはいかないの!
ましてや家康がちゃんと言ってくれたんだし…!

ずっとずーっと、秋の初め位から言おう言おうって溜め込んでたんだからっ」



「そう…まぁ、聞くけど、」



そこでふ、と。家康が意地悪げに口を歪めた。
先程までの優しい表情とは違う、その顔にどきり、としつつ…
なにか嫌な予感がして、次の言葉を待つ。




「さっきも言ったように…
他に言った好き、と同じのは受け付けないから。

何か違う趣向の言葉を考えて」


「え…違う、って言うのは」


「さっき俺が言ったような、愛しい、だとか」



「わわ、突然ハードルが高いっ…!

そうだ、量と質で勝負とかは?」



「はーどる?量と質?」


「あ、ハードルって言うのは…難関、みたいな感じ…?

何回も好きって言うとか、
家康の何処が好きって挙げてくとか、」



「ちょっと…其方の方が余程はーどる高いよ。

聞いてる此方も、だけど」



/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp