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【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】

第6章 ENVY





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何も見たくない、何も聞きたくない、と、布団に顔を埋めて早何刻だろうか。
視界を遮った所で、目まぐるしく頭の中を駆け巡る思いはその速度を増すだけだった。


一体、千花はどんな顔を見せたのだろう。
どんな声を聞かせたのだろう?
そんな、女々しい考えが止まらない。




恋に身をやつすなど、幼子の頃に読んだ御伽草子の中の話でしかないと思っていた。
感情に身を任せるなんて、ましてやそれで堕落するなんて、有り得ない。
そんな弱さは、まず自分の中から排除すべきものだ…
今までそう考えてきたが、頭と心が上手く伴わない。


そこらの男なら、自分だって簡単に引き下がることなどしないだろう、だが。
悔しい、という気持ち以上に、仕方ない、という思いが立ってしまうのだ。
それだけの男だから、ここまで道を共にしてきた。


彼の凄さは、自分が一番知っている――



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