第3章 初体験
口づけ、少し口を開けて舌を入れる。
ビクッと千春の肩が跳ね、身体が少し強ばったが、ゆっくりと口を開け、舌を迎え入れてくれた。
髪を優しく撫で、口づけを続ける。
舌を捉え、歯列をなぞり、上顎をくすぐる。
「ん…っ……ん…」
時折漏れる控えめな声に気を良くする。
「千春…可愛い」
「赤司く…」
「ダメだよ、千春。
こういう時ぐらい名前で呼んで?」
「せ、征十郎くん……」
「あぁ、そうだね。
それが良い」
千春の頭を支え、ベッドに優しく押し倒す。
ファサ…と髪が舞う。
「緊張しなくて良いよ。
大丈夫、俺に任せて」
緊張している千春に口づける。
少し身体の力が抜けたところで、千春の散らばった髪を耳に掛ける。
露わになった耳を口に含む。
「んっ…」
耳を食み、軟骨に舌を這わせる。
耳に直接響く水音と、直接腰にビリビリと響く快感に身体を震わせる。
「あ……それ、ダメ…」
「ダメなのか?
止める…?」
「や、めないで……」
「ふっ…分かった」
恥ずかしそうに頬を染める千春に軽く口づける。
ゆっくりとした手つきで千春の制服を緩める。
徐々に現れる素肌に、自身に熱が籠っていく。