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兄に愛される妹

第3章 言いたかった事


食事が終わりイチジはニジ、ヨンジにいじられていた



メイジュはレイジュとお話をしながら廊下をグダグダ歩いていた







『レイジュ…』

レ「そんなに気にしないで?今まで通りに過ごせば大丈夫よ?」





レイジュは悩んでいるメイジュを励まそうとしている






『はぁ…結婚かぁ…結婚なんて私とは無縁だと思ってたよ』

レ「どうして?」

『だって、私たち王族だよ?結婚とかしないと思ってたし、ジェルマは人間を作るからそれで作ると思ってた』






メイジュはうつむきながら答えた






レ「そうねぇ、でも私も近いうちに結婚すると思うわ」

『本当に?!』

レ「協力し合おうね」

『あったぼーよ!』






メイジュは元気に返事する






『でもメイジュ、何で兄弟の私たちが結婚しないといけないの?』





メイジュはずっと不思議に思っていた







レ「そうねぇ…お父様の事だからより強い兵士を求めているんじゃない?」

『そうかぁ…大変だねぇ…』

レ「それで結婚させられるなんて嫌よね…」

『うん。ちゃんとした愛があったらいいのに…』






メイジュは少し悔しかった


















なぜなら



































メイジュはイチジに恋しているから
















































昼過ぎ…















『はぁ…』




メイジュは自分の部屋の外で風に当たりながら
ため息をついていた







?「そんなに俺と結婚するのが嫌か?」






優しい声だった

メイジュの大好きな声


でもメイジュは好きって言わない

イチジに言えば馬鹿にされる








『ううん。嫌じゃないよ?』

イ「じゃぁ、イイんだな?」

『ぇ?』




イチジはメイジュの顎を掴んだ






イ「メイジュ。俺はイケナイ恋をしている」

『イケナイ恋?』

イ「あぁ…兄が妹に恋をしたのさ。わかるか?」















メイジュは笑顔で1粒の涙をこぼした
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