【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~
第4章 買い出しはご用心
黄瀬に荷物を運んで貰いながら移動した先には、大量の荷物に埋もれた黒子が立っていた。
『うん、これは1度帰ろうか。車に詰め込める限度ギリギリかな』
『そうですね、すみません』
『謝らないで、でも二人ともバッシュだけは買ってきて?私はここで荷物を見ているから。』
『了解ッス!いってきます』
黒子を連れてスポーツショップへ戻る二人を見送り、一息付いていると二人の姿を遠巻きに見ている女の子達が沢山いる事に気がつく。
『やっぱり目立つよねぇ・・』
『お姉さん一人?』
うわっ、面倒なのが来た・・
思わず不愉快な顔をしてしまいそうになるが、そこは何とか堪え、当たり障りのないよう人を待っていると伝えて目線を合わせないよう顔を背けたのだが、男はいっこうに消えてはくれない。
『・・・・』
『ねぇ、少しで良いからさ、俺と遊ぼうよ、ね良いでしょ?』
こう言った人の話を全く聞かないタイプは一番苦手だと、思わず溜息をついたところに肩に重みを感じ驚くと、すぐ近くに黄瀬のアップがあり目を見開く。
『悪いけど他当たってくれる?この人俺達の大切な人だから』
『何だよお前っ!』
『消えろって言ってんの、しつこい男はモテないよ?』
爽やかすぎる黄瀬の笑顔に男は根負けしたように舌打ちをして去っていった。
黄瀬は肩を抱いていた腕を離すとすみませんと謝り離れる。
『遅れてすみません、おまけに肩抱いちゃって』
『ううん、助けてくれてありがとう。』
『やっぱりああいう男でも、なかなか嫌な顔出来ないッスよね、世間体って言うか』
『・・黄瀬君もそうなの?』