【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~
第4章 買い出しはご用心
『すげぇぇ!これが庭かよ!?』
『ナイター設備迄されてんのかよ』
『お前らどんだけ金持ちなわけ?』
突っ込み所満載だが、バスケの出来る環境にバスケットマンであるメンバーは皆興奮していた。
『ん?メールだ・・』
***
差出人 : 姉ちゃん
件名 : 無言
皆の靴買いたいからサイズを聞いて下さい
***
『・・相変わらずのドライなメールだな姉ちゃん』
『さんからか?』
『うん、靴買いたいからサイズを皆に教えて欲しいって。』
翔の返答に申し訳なさそうに表情を歪めた赤司だったが、直ぐに皆に聞いてくれた。
事態が事態なだけに、仕方がないとはいえやはり他人に頼らなくてはいけない状況は辛いだろうなと、翔は一人視線を下げると赤司が皆のサイズをメモった紙を
差し出してきたので笑顔で受け取った翔だが、真面目な顔をした赤司に目を見開いてしまった。
『すまないと思っている、だが・・受けた恩は必ず返す。だからお前が気にやむ必要はない。』
『赤司君・・』
本当に同じ年とは思えない洞察力に貫禄は計り知れない赤司がこう言っている以上、自分が一人悩んだところで何もならないと思い直しメモを受けとるとありがとうと笑ってこたえる事が出来た。
ショッピングモール
スポーツショップ内で一人、翔からの返信を待ちながらバッシュを眺めていたに、メールの着信音が響きサイズを確認すると直ぐさま9足のバッシュを手に会計を済ませる。
まだまだ買い物はあるのに、最早このバッシュだけで両手の塞がってしまったの荷物を、ヒョイと奪った人間に驚き振り返ると、そこには黄瀬が笑顔で
9足のバッシュを持ち立っていた。
『黄瀬君、どうして?』
『俺達の買い物終わったんで、黒子っちに荷物見てもらって様子見に来たんす、荷物俺持つんで行きましょう』
『ありがとう、助かるよ』
『いえいえ、寧ろ俺達こそ沢山すみません。これって靴っすよね?』
『うん、待機組に靴のサイズをメールで聞いてバッシュを買ってきたの。因みに、黄瀬君と黒子君のサイズは分からなかったからこの後二人も自分で選んで買ってね。』