【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~
第4章 買い出しはご用心
『先ずはショッピングモールへ行くね。見たところ、二人とも冬服で熱いでしょう?着替えを先ず買いましょう。』
二人は上着は脱いでいるがロング丈のシャツに厚手のパンツ姿だ、家の中はつねに23度に調節されるシステムだが今の季節は初夏なだけに熱い、二人とも文句一つ口にしないが暑さを我慢しているはずだ。
はショッピングモール駐車場に停車させると、二人を連れて翔一押しのメンズショップへ一直線
、そこで好きな洋服上下3着づつ選んできてと伝えると、二人してキョトンとした顔を向けられた。
『上下6着って多すぎじゃないっすか!?』
『それにここブランドショップで金額も』
『今は夏になる季節だから上下6着でも足りないくらいだと思うよ、それに翔の御気に入りのお店だから同年代の二人も気に入ってくれると思ったのだけど、嫌いだった?』
『いえいえ寧ろカッコいい服ばっかりですけど、俺達お金無いし、着れるなら贅沢言わないッスよ』
『・・黄瀬君、さっきも話したけどお金の事は気にしないで。私が引き受けた以上きちんとしたいの、これは私の意地みたいな物だから、受け取って欲しい。ただ二人には他9名の洋服も見立てて貰いたいのだけど良い?』
『それは全然大丈夫ッスよ!任せて下さい!』
『ありがとう、じゃ私は隣のスポーツショップへ行ってくるから、お会計はこのカードで一括でお願いね』
『一括ですか?』
『うん、じゃあね』
『・・さんが、赤司っちと似てるっての何となく理解出来たッス』
『そういう意味で言ったのではなかったのですが』
二人は暫くに渡されたゴールドカードを手に呆然としていた。
その頃
自宅組は、翔に部屋の隅々迄案内してもらい今は庭を歩いていた。
庭は10LDKの自宅がすっぽりと収まる広さで、屋根付きのテラスには可愛らしいテーブルにチェア、そして奥の敷地にはコンクリにクッション材が施されたストバスのリングが二つ完備されており、試合も行える広さがあった。