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【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~

第3章 相部屋って・・こいつと!?


黒子の蔑むような視線に青峰は苦笑いを浮かべつつ、眠気に誘われソファーで眠ってしまった。



『・・何か原因がわかったらと思ったが、何も分からないな。』

『赤ちんさ~何してる時にこうなったか覚えてる?』

『!?そういえば記憶が不確かだな。紫原はどうだ?』

『全然覚えてないよ、てゆーかさぁ皆はどうなの?』



紫原は皆を見ながら首を傾げるが皆同じように、此方へ来る以前の記憶は無かった。



『・・原因を突き止めるにしても、こう手懸かりが無くては何も出来ないな。』

『なら、ここで暫く生活しながら帰る手段を探したらどう?』

『!?』

『ここでとは、翔・・どうゆう意味なのだよ?』



困惑したような緑間に翔はこの家だけど、とジェスチャーで床を指すものだから益々緑間の眉間に皺が寄る。



『それは出来ない話なのだよ、俺達は11人いるのだぞ?見た所、この家は広いようだがお前の一存で決められるような話はではないはずだ。』

『あっ、親ならいないから大丈夫、俺達ずっと二人暮らしだし。』

『!?』

『こ、この広い家に二人で?親は・・ってのは聞いたらまずい?』



高尾は何かを察したのか戸惑いつつ翔を見ると、翔は口元を緩めている。



『深く考えなくていいッスよ、遠慮なら寧ろ俺は皆さんと一緒に生活出来るの嬉しいから』

『お前は良くても姉貴はどうなんだよ、普通親しくもない男が家に下宿したら嫌じゃねーの?』

『・・火神君、意外にまともな意見ですね。』

『喧嘩売ってんのかテメェはっ!常識だろ』

『姉ちゃん、今何してるかわかる?』

『そんなん知るわけねぇだろ。』



花宮が苛つき気味に翔を睨むと苦笑いを浮かべつつ、翔が2階を指差すと、リビングから吹き抜けの廊下を両手いっぱいの布団一式を抱え歩くの姿が目に入った。
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