• テキストサイズ

悲劇のヒロインも悪くない

第7章 人質解放!?



警察が速やかに人質を解放するように求めている。かなりの大事になっているようだ。

男 「もう、十分迷惑かけれたよな?人質は1人でいいか」

男は私を指さした。

男「おまえ以外は解放してやる。ほれ、早く向こうに行け」

言葉にならない声をだし、女性2人は足をガタガタ言わせながら、警察の方へ走っていく。

その際、男はふらふらと私から少し離れた。

予想以上に男は私から離れてゆく。

きっと、ここで走れば逃げられるだろう。それを分かって私から離れているようにみえる。あぁ、そういうことか。逃げるのなら今のうちに逃げろよってことなのか。私を試しているのだろう。きっと、こうしていつも裏切られたんだろうな。

それで1人で死ぬの?

やっぱり、優しくて寂しい人だ。これ以上、彼を傷つけたくない。

私は自然と涙が出た。
あぁ、無理だよ、逃げられるわけがない。

あなたを残していけないよ。

あなたのそばにいたい。変だよね?
あって間もないあなたをこんなにも愛してしまうなんて。

私はその場で泣き崩れた。
/ 12ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp