第7章 人質解放!?
警察が速やかに人質を解放するように求めている。かなりの大事になっているようだ。
男 「もう、十分迷惑かけれたよな?人質は1人でいいか」
男は私を指さした。
男「おまえ以外は解放してやる。ほれ、早く向こうに行け」
言葉にならない声をだし、女性2人は足をガタガタ言わせながら、警察の方へ走っていく。
その際、男はふらふらと私から少し離れた。
予想以上に男は私から離れてゆく。
きっと、ここで走れば逃げられるだろう。それを分かって私から離れているようにみえる。あぁ、そういうことか。逃げるのなら今のうちに逃げろよってことなのか。私を試しているのだろう。きっと、こうしていつも裏切られたんだろうな。
それで1人で死ぬの?
やっぱり、優しくて寂しい人だ。これ以上、彼を傷つけたくない。
私は自然と涙が出た。
あぁ、無理だよ、逃げられるわけがない。
あなたを残していけないよ。
あなたのそばにいたい。変だよね?
あって間もないあなたをこんなにも愛してしまうなんて。
私はその場で泣き崩れた。