第5章 私の思い
この人は自分の優しさに気づいてないんだな。
らん「正気だよ。あなたがそれで幸せになるならいいと思う。」
男「おまえ、なにいってんの?」
冷たい風が私達をよぎった。あぁ、誰かのために何かしたいって、この気持ちはなんなんだ。
男「おまえ、同情してんの?」
男は静かに低い声で私に問う。
らん「同情?わからない。ただ、あなたのために何かがしたい。いわゆる恋かもしれない。」
言ってはいけないことを言ってしまったかもしれない。ひかれたかな? でもいいや。これが私の素直な気持ちだから。
この世はあなたが思うほど、悲しいものじゃない。わかってほしいな。私があなたを愛することで何かが変わるかな?
あぁ、こんな気持ち初めてかも。
そういえば、占いで私の恋は一目惚れって書いてあったな。