第11章 大切な思い
抱きしめる力が強い。
あぁ、幸せってこういう気持ちなんだな。
私、このまま死ねるなら幸せだ。
全然、悲劇じゃない。
愛する人と共に死ぬことは不幸なことじゃないんだ。
らん「ふふ、このまま私たちが死んだら、警察は困るだろうな。殺人事件だったのか、心中だったのか、未解決事件だね。」
りょうま「そーだな。」
りょうまは微笑みながら頭をなでてくれた。
そして、キスをした。
警察のぽかーんとした顔が横目に入る。
りょうま「おい、よそみすんなよ。俺だけをみとけ。」
彼の舌が入ってくる。
胸の奥が熱くなる。あぁ、あなたが好きです。