第1章 出会いは突然で。

変わってるね、とよく言われる私。
確かに物事を深く考えてないかもしれない、でもどうせ人生なんて長くても90年くらいで終わっちゃって、また新しい人生が始まる。それなら私の思うままに生きるのが正しいんだって思う。適当なわりに頑固だとバカにされるが別にかまわない。

男「おい、ちょっとこい。」

いきなり、男に手を掴まれる。

らん「ちょ、なんですか。」

手をひっぱられ、私はホームの端に連れて行かれる。男は筋肉質のようには見えないが力が強い。今はやりの細マッチョってやつか。

らん「なんですっ、キャッ！」

男が銃口を私に向ける。もともと近くにいた女性2人にも銃を向け、一言座れとつぶやいた。おいおい、人質にとられたってわけ？私はしぶしぶ手を頭の上に置いて、膝をついた。

男「おぉ、おまえ素直でいいな。気に入ったぞ」


男は微笑みながら私を見る。男は笑うと案外可愛い顔をしていて私は一瞬ドキッとする。
めんどくさいことに巻き込まれたなーと思う私。横にいる2人の女性は震えながら、やめてとか助けて下さいとか呟いてる。あなた変わってるねという声がまたどこからか聞こえてきた。