• テキストサイズ

Vergiss nicht zu lacheln―進撃の巨人

第13章 勉強


エミリは、最強の名を背負うあの兵士長の安らぎそのもの。
リヴァイがこれからも最強でいるために、更に強くなってもらうためには、彼女の存在は必要不可欠。

だから、生きていてもらわなければならない。
そう簡単に死なれては困るのだ。

けれど、直情型な性質のエミリは誰かのためなら己を顧みないような、かなり危険な人物だ。
下手をすればこの薬剤師試験を合格するために、睡眠時間を削ってまで勉強するかもしれない。

そうなってしまっては訓練に支障だって出てしまう。そして、充分な鍛錬を積まずに調査に出て命を落とされては敵わない。


(君に死なれては困るんだ……)


だから、兵団のために……自分の夢のために、エミリに協力する。
彼女の存在と力は、これからとても重要なものとなるから。

リヴァイはまだ彼女に対する気持ちに気づいてはいないが、もうそろそろ気づく頃だろうと踏んでいる。

そして、その時が来たら、彼にとってのエミリの存在は、絶対に失う訳にはいかない大きな光となるだろう。


「エルヴィン団長、ここが分からないんですけど……」

「ああ、これは……」


近い将来、エミリは知らぬ間に人類から重要な役割を任されることとなる。
人類の希望を支えるための大きな役割が。

エミリがそれに気づくのはいつになるだろうか。

それに気づいた時、エミリはどんな行動に出るのだろうか。

そして、これから彼女にとってリヴァイはどういう存在になるのだろうか。


リヴァイとエミリ、二人の未来はどんなものになっているのだろうか。それを見てみたい。

それは、エルヴィンの一つの楽しみとなった。

/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp