Vergiss nicht zu lacheln―進撃の巨人
第9章 幸福
ねぇ、ファウスト兄さん……
私、今すごく幸せだよ
この恋は叶うことが無かったけど、私を支えてくれる素敵な仲間と出会えたから
私はこれからも、調査兵として人類に心臓を捧げる
それが私の決めた道
だけど、だからって恋することを止めたりなんかしない
貴方が望んでくれたように、もっともっと幸せになるから……
だから、これからもずっとずっと、空で見守っていてね
あ、それとね……
「おい、エミリ。さっさと歩かねぇと置いて行くぞ」
「えぇ!? 私、片足怪我してるんですよ?! ちょっと、待ってくださいよ……リヴァイ兵長!!」
どうしてかよく分からないんだけど、いつも私を助けてくれる人がいるの
人類最強と謳われるくらい強くて、
いつも無表情だし、神経質で粗暴で潔癖症で、ぱっと見怖い人だけど……
……でも、すごく仲間思いで優しい人なんだ
私、この人にずっとついて行く
そしたらきっと、私にしか出来ない事が見つかる気がするんだ
だから、ファウスト兄さんは心配しないで
私は大丈夫、だって……
今日もこんなに元気だから!