第45章 意外な救世主
のぞみ「は、花井くん!」
私の胸はくっきりと…。花井くんの顔が赤くなっていく。絶対気づかれた。私はとっさに胸を隠す。
花井「あ、あー。」
花井「おまえ…。」
のぞみ「えっ?」
花井「いや、なんでもねー。」
ちょっとの沈黙の後…。
花井「それ田島にやらされてるのか?」
花井が心配そうに私をみる。
のぞみ「え?」
花井「だからそういうプレイやらされてんの?あいつのことだから…。」
そういうプレイ…。かっと顔に熱がのぼる。
のぞみ「ちがうの!ただ忘れちゃって…。」
花井「忘れるって、ええー!?」
のぞみ「そー忘れたの!」
花井「わりー。そうだったのか。」
のぞみ「誰にも言わないで…。」
花井「言わねーよ。でもどうすんの?部活もサボるの?」
のぞみ「どうしよー。さすがに部活は休めない…。」
私は困り果て下を向く。
花井「俺が作ってやろーか?」
のぞみ「え!?」
花井「よーするに、胸にあてがう布だろ?」
花井くんは顔を赤くしながら言う。
のぞみ「う、うん。お願いします…。」
そういえば田島が花井くんは器用だって言っていた。美術とかピアノもうまいって。家庭科もできるんだ…。恥ずかしいけど、他に解決策は見当たらないし…。