第43章 また明日…。
のぞみ「じゃー私そろそろ帰るね!」
田島「おー。送ってくよ。」
のぞみ「いや、お兄ちゃんがちょうど学校から帰ってるところで、そんで迎えに来てくれるって。」
田島「なんだよ。」
のぞみ「ん?」
田島「べっつにー。」
田島がぷくっと頬を膨らます。
のぞみ「田島は試合後なんだし、ゆっくりしてて! ほら、ちゃんと家に着いたらメールするから、ね?」
田島「うーん。分かった。」
のぞみ「これから、もっと忙しくなるね?」
田島「ん?」
のぞみ「本気で甲子園目指すなら、練習量、もっと増えるんじゃない?」
田島「おお!がんばんねーと!」
のぞみ「うん!」
田島「のぞみ、わりーな。デートとかあんまできなくて。」
のぞみ「ううん、気にしないで!」
遠くから自転車の明かりが近づいてくる。
お兄ちゃん「のぞみ!遅くなってわりー!」
田島「ちわっす!」
お兄ちゃん「お、おー。」
のぞみ「じゃ、田島、また明日ね?バイバイ!」
田島「ばいばーい!」
田島の手を振る姿にキュンっとしてしまう。
田島っていちいち動作が可愛いんだよな…。