第22章 田島の家で②
田島のお母さんが作ってくれた料理はどれも美味しい。
田島「ナスのはさみ揚げー!アスパラベーコン巻き!おにぎりごましお味ー!うぉー!」
田島のテンションは最高潮だ。
田島「やべーまじうまい!」
田島の食欲はほんとすごい。
のぞみ「すんごい美味しい!田島のお母さん、優しいし料理うまいし、いいね!」
田島「んー?普通だろー?」
のぞみ「田島って、お姉ちゃんとお兄ちゃんとかおばあちゃんとかおじいちゃんとか、いっぱいで住んでるって言ってたじゃん?」
田島「おお!ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんもいるぞ!」
のぞみ「挨拶しに行かなくていいかな?」
田島「ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんはもう寝てるよー。おじいちゃんとおばあちゃんはお隣さん家に遊びに行ってる! 父さんと姉ちゃん2人はまだ帰ってない。んでもう1人の兄ちゃんは向こうの部屋にいるぜ?」
のぞみ「ほんと、大家族だねー。」
田島「ハムスターと犬と猫もいるぜ!」
のぞみ「楽しそー!いいな、羨ましい!」
田島「のぞみは、お兄ちゃん1人?」
のぞみ「そうそう。しかも両親は仕事で忙しくて、あんま家いないし。基本、お兄ちゃんと2人かなー。」
田島「兄ちゃんいいなぁー。のぞみと家でずっと2人っきりとか!」
のぞみ「いやいや、お兄ちゃんとは何にもないから!」
田島「ペットもいないの?」
のぞみ「おらへんねん。欲しいねんけど。はー、将来、いっぱい子供産んで大家族したいなぁー」
田島の目が大きくなる。え?私、変なこと言った?
田島「じゃー、頑張らないとな?俺もがんばるぜ?」
のぞみ「がんばるって?」
田島「え?せっ、痛!」
お兄さん「女の子の前でそーいうこと言うな。」
あ、もう1人のお兄さんだ。
のぞみ「はじめまして!」
お兄さん「おお。ごめんな、こいつ馬鹿で。」
のぞみ「いえいえ。」
田島「いてーな!いつから居たんだよ?」
お兄さん「ちょっと、水飲みにきただけだろ?」
田島「むー。」
のぞみ「まぁまぁ!ねっ?」
お兄さん「バカなやつだけどよろしくな?」
のぞみ「いえ、こちらこそです!」