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【進撃の巨人】美しく残酷な世界で

第1章 シガンシナ区陥落









ドン!!!!!!



まるで隕石でも落ちたかのような音が突然聞こえた。




『な、なに?』




外が騒がしい。




わたしは慌てて外へと飛び出した。




人々が集まっている場所まで走るとエレン、ミカサ、アルミンが壁の上を見つめている。




『エレン、ミカサ、アルミン 今の音って・・・』




「エルフィ・・・あれ・・・みて・・・」




アルミンが指差す方を見ると今まで見たことのない蒸気を放った巨人が壁の中を覗いていた。





『え、あ・・・』





バン!!!!!!





・・・スローモーションのように見えた。






崩れた壁が飛び散り瓦礫に踏み潰される人。





瓦礫で潰される家。





爆風に飛ばされる人・・・。





割れる窓ガラス・・・。







「あ・・・あ・・・」




「「「あ・・・うわあああああああ」」」





「か・・・か・・・壁に・・・穴を・・・開けられた・・・」




腰が抜けたアルミンがそう呟く。





「「「あ、あ、うわあああああ」」」





街中の人の叫び声が聞こえる。






「「「きょ、巨人たちが!!!入ってきたぁぁああ」」」





「ぼ、僕達も・・・あっ・・・エレン!!!!」






「あっちには・・・家が・・・母さんが・・・」





「っ・・・」





『エレン!!!ミカサ!!!!』



エレンとミカサは人に紛れ壁の方に向かっていく。




追いかけなきゃ・・・追いかけなきゃ・・・




そう思っても足が動かない。



「も、もう・・・ダメなんだ・・・



この街は・・・もう・・・




無数の巨人に占領される!!!!」






『あ、あるみ・・・』





「エルフィ!!!に、逃げよう・・・」




わたしはアルミンに手を引っ張られると





その場を全力で駆け抜ける。





100年という長い月日の間守られていたこの美しい街並みは・・・






これからもこの平和が続けばという人々の願いは・・・





儚く散った。





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