第8章 ラガコ村調査
「コニー、エルフィご苦労だった。エルフィはこれからもハンジと知恵を出し合ってくれ」
『はい!』
「ところで・・・エレンとヒストリア・レイスは今どこに?」
「あぁ、それに関しても進めているよ。
まず、二人を安全な場所に隠した。
この混乱が鎮まるまで大人しくしてるよ」
「・・・焦るでないぞ。今世間は棒を引っ掻き回した蜂の巣
のようなもんじゃ。
先ほどの巨人の説も今はまだ広める段階に無い。」
「えぇ、もうしくじるわけにはいきません。
クリスタを辿れば我々以上に巨人に詳しい組織を追及できます。
エレンの能力を発揮できれば壁を奪還できます。」
そして、エルヴィン団長はこちらを向いた。
「今は何よりこの二人が重要だ。
二人はどこに?」
「・・・お前が腕を食われて心身共に疲れきっていて可哀想だと思ったから
俺が色々決めたよ。俺の班の編成もな」
嫌味に聞こえるのは気のせいではないだろう。
「・・・エレンには死に物狂いになれる環境が相応しい。」
そして、リヴァイ兵長はこちらを向いた。
「エルフィとコニーは今日から俺の班として動いてもらう。
その他にはミカサ、アルミン、ジャン、サシャ。
勿論、エレンとクリスタも入ってる」
・・・わたしがリヴァイ班。
わたし腕に力を込めた。
この感情はなんなのだろうか。
・・・恐怖?いやきっと違う。
一瞬、旧リヴァイ班の面々が浮かび慌ててかき消した。
「・・・そうと決まればさっさと行くぞ。
人里離れた山奥を拠点とする。汚ねぇ場所だろうがエレンに掃除するよう言っておいた。
ハンジ、お前はお前の班を連れて時間をずらして来い。
俺たちは人目につかない時間に行く。」
「『はい』」
わたしたちはリヴァイ兵長に続き部屋を出る。
建物から出ると太陽がまぶしく思わず目を細めた。