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【進撃の巨人】美しく残酷な世界で

第8章 ラガコ村調査









わたしたちは村周辺を隈なく調査する。





『なんで・・・』





家屋が外から壊されていたら家の中にも瓦礫が散らばるはず。





いかにも内側から何かが爆発したかのように外側に瓦礫がこんなにも・・・





・・・内側?





巨人が壊したのだとしたら外側から壊されるはずなのに・・・





やっぱり・・・





「しかも、ここまで家屋が破壊されてるのに血痕一つないとは・・・」





『ハンジ分隊長、少しいいですか?』






「エルフィ、何か思うことがあるみたいだね」







『・・・あくまでわたしの見解ですが・・・






・・・ラガコ村の住民が巨人化したのではないか・・・と。』






「・・・それはどうしてそう思った?」





『家屋が内側から何か爆発したかのような壊れ方をしている気がするんです。』





「・・・ほう?」





ハンジ分隊長はそう言うと家屋を内側から見だした。





「確かに、巨人が壊すのであれば家を踏みつぶすなりするだろう。




それなのに内側は綺麗だ。」







『・・・で、でも。ラガコ村の住民が避難地区にいれば!!!




この仮説は・・・』





「そうだね・・・」





沈黙が流れる。





「とりあえず、埋まってる巨人は念入りに杭を刺してロープで拘束しよう。






モブリット、頼む」





「はい」





モブリットさんが拘束する準備を始める。





『コニーに・・・確認してもらう必要性がありそうですね』






「コニーは今向こうに行ってる・・・か。





帰ってきたらコニーとも一緒に来る必要がありそうだ」






「拘束、完了しました!どうしますか?」






「とりあえず、今回は帰るぞ。」





わたしたちは荷馬車に乗り込んだ。





「出してくれ」





馬が走る。





ぬるい風がわたしの頬を掠めた。






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