第7章 気づいた気持ち
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俺はあの後、眠れるわけもなくエルフィを観察していた。
女がこんなに近くにいるのに自分の欲望を抑えるのはどれだけぶりだろうか。
コンコン
失礼しますと名前もわからない兵士がドアを開けた。
「リヴァイ兵長、そろそろお時間で・・・」
そいつはベッドの方へ視線をむけると裸で寝てるエルフィの方を見て赤面した。
「・・・おい」
・・・誰の許可をとってこいつの裸体を見ているんだ。
「はっはい!!!」
「今見たものは忘れろ。今すぐだ」
「りょ、了解ですっ!!」
俺は兵士をすぐに外へ追いやるとエルフィを起こした。
寝ぼけている姿でさえ滅茶苦茶にしたいと思わせるこの女は・・・。
俺の顔を見るなり飛び起きたエルフィは自分が裸体で寝たことを忘れているようだった。
さっきまでブランケットで包んであったその白い体は
鍛え抜かれ、余分な脂肪はないのにもかかわらず出るとこは出てる最高の体つきだ。
・・・・俺を反応させるには十分。
平常心を保たないと手を出してしまいそうで。
必死で欲望を抑えた。
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さっき、こいつの裸体を軽く見てしまった名前も知らない兵士が
俺たちをトロスト区まで送り届ける奴だったらしい。
エルフィを見てわかりやすく赤面した。
「おい、お前名はなんという」
「あ・・・え・・・っと。ボリスです」
「ほう。覚えておこう」
『・・・?』
馬を走らせても中々機嫌が直らないエルフィに期待を込めて
「男に裸を見られるなんて初めてではないだろう」
と言い放った。
すると期待とは裏腹に
『なっ!!!は・・・初めてでは・・・ないですが・・・』
と言われた。
俺はあふれ出る嫉妬心を抑えることに必死で。
改めてこいつのことを好きなんだと認識した。