第7章 気づいた気持ち
「おい・・・起きろエルフィ」
『ん・・・』
わたしは薄暗い中うっすらと目を開ける。
暗い中松明を持って黒の服に身を包む・・・
『り、リヴァイ兵長?!』
「・・・朝からうるせえ。
もう出発だ、早く準備しろ」
『あ・・・え・・・す、すいません!!!』
わたしは慌てて起きる。
服はどこだっけ、えっと・・・。
「おい。」
『は、はい』
するとリヴァイ兵長は顎で合図をしてきた。
わたしは下を見る。
『きゃ・・・きゃーーーーー』
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「・・・お前はいつまで落ち込んでるんだ。」
わたしたちは夜明け前、トロスト区へ向かっていた。
男に裸を見られるなんて初めてじゃないだろう。
彼はそう言った。
『なっ!!!は・・・初めてでは・・・ないですが・・・』
すると彼は目を見開いた。
「ほう?」
『そ、そんなリヴァイ兵長のように見慣れてるのであれば・・・
別かもしれませんが・・・』
・・・彼はわたしの裸体を見てもいつもと変わらない反応で
早く服を着ろと言っただけだった。
慌てるそぶりもなく常平常心といったところだろうか。
・・・その反応に更に傷ついたのだけど。
「別に見慣れてなどはいない、普通だ」
ズキン。何故だか心臓が痛んだ。
思考を無理やりシャットする。
「・・・なぜ黙っている。」
『あ、いえ・・・。』
胸が苦しい。
この人が求めた人がいるのかと思う反面
当たり前だろうと言い聞かせる自分。
・・・もしかして、わたし。
リヴァイ兵長のこと・・・・。