第4章 穏やかな日々
『んっ・・・』
わたしは殺風景な場所で目を覚ました。
頭がぼーっとする。
あれ・・・女型は・・・?
そして、体に激痛が走る。
『っ・・・』
「・・・目は覚めたか?」
『は、はい。』
・・・誰だろう?
すると、足を引きずってリヴァイ兵長がベッド横に来た。
『りっリヴァイ兵長・・・す、すみません。こんな体制で・・・っ』
「死にかけてるやつが何言ってる。
そのままでいい。
・・・軽い脳震盪を起こしていて左腕を骨折しているらしい。
まさか、お前左腕を骨折してた状態で女型と戦っていたのか?」
『・・・朝も女型に何度か踏まれそうになり馬から落馬してるのでいつ骨折したか・・・
ハッキリは覚えてません・・・。
落馬した衝撃でずーっと体が痛かったので・・・。』
「・・・ぐず野郎。
簡単に命を投げ出すようなことをするな。」
『す、すみません。
・・・確かに女型に斬りかかったのは軽率な判断でした』
「・・・生きてくれていてよかった。」
『・・・え・・・?』
「いや、何もない。」
しばらく沈黙が続いた。
その沈黙を遮るかのように元気な声が響き渡った。
「エルフィ!!!大丈夫かい!!?!!?!
って・・・え?リヴァイ?」
「うるせえやつだな。」
『ハンジ分隊長・・・申し訳ありません。
ハンジ分隊長の指示を守ることが出来ずわたしは・・』
するとハンジ分隊長は優しい顔つきで
「・・・確かに指示を守らず殆ど単独行動をしたことについては良くないことだ。
でも、ジャンやライナーから聞いたよ。
エルフィの判断で死なずに済んだって」
と少し悲しそうに笑いながら言った。
『い、いえ・・・わたしはそんな・・・』
「・・・それで話してほしいんだ。エルフィの考えていることを。
・・・女型の巨人のことについて」
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