第3章 第57回壁外調査
リヴァイ兵長の指示の元、わたしとミカサは一気に前に出た。
そして、リヴァイ兵長が女型の巨人に切りかかる。
『早い、早すぎて硬化で防ぐ暇もない。』
リヴァイ兵長に切りかかられた女型の巨人は
自らの手で守っていたうなじから手を離した。
ハッ・・・うなじが・・・
今なら狙えるかもしれない。
疲弊してる。きっと動けない。
わたしとミカサはアンカーを飛ばすとうなじに切りかかろうとした。
「よせ!!!!!!」
しかし、わたしが刺したアンカーはスグに外され床に叩きつけられた。
『っ・・・くっ・・・』
ミカサは右手で潰されそうになったところをリヴァイ兵長に助けてもらったようだ。
・・・意識が朦朧とする。
体に痛みが走り思うように動けない。
今朝の衝撃がまだ残ってたのかな。
するとわたしはふっと抱き抱えられた。
薄らと目を開けるとエレンはミカサに抱き抱えられていた。
「おい!ずらかるぞ!!!
多分無事だ、生きてる。汚ねぇが・・・
もう奴には関わるな。」
わたしはその声と共に意識を手放した。